企業経営者と社員研修責任者の皆様へ

望月義博が、カーショップ、カーディーラーの皆様に
本当にお役に立てる研修について考え発信しています。

第38回 ブラック企業と日本でいちばん大切にしたい会社

ブラック企業とは反社会的な勢力(暴力団等)が経営する企業の事と思われていましたが今では若者を違法な労働条件で働かせる企業のことです。そして、その反対側には「日本でいちばん大切にしたい会社」があります。

最近私は、この二種類の企業は似ているところがあるが、どこが違うのか考えてみました。

私が新人スタッフの頃、タイヤを購入するお客様は男性、女性、年齢、車種と様々なのに、なぜ、こんなセールストークを暗記しなければならないのか。

毎月タイヤの販売目標は増えてくる。なぜ,こんなに仕事はつらいのか。

なんとかやっと今月のタイヤ販売目標は達成できたけど、また明日から新しい一ヶ月が始まり、新しいタイヤの販売目標がある。

タイヤの販売目標は少しづつ大きくなり、際限がない。いつか絶対に達成できない様な大きなタイヤの販売目標になってしまう。

どうしたらいいのだろう。また明日から残業、夜討ち朝駆け、休日出勤の始まりだ。私は会社を辞めたいと思ったことがありました。

居酒屋で酔っ払い先輩に愚痴をこぼすと、その先輩は

「仕事は苦しくてつらいものだ。
 会社は苦しくてつらい仕事をさせるから、給料をお前に支払う。
 毎年給料をアップしてもらう為にはタイヤの販売目標を達成しなければならない。
 仕事が楽しくて、会社は毎日朝早くから行きたいところなら、
 逆にお前は、お金を会社に払わなければならないだろう。
 例えばディズニーランドは楽しくて毎日行きたい。
 だから、我々は入場料を払うのだ。どうだよく解ったか。」

と言われました。

私はその時、給料は安くてもいい。会社がディズニーランドの様に楽しくて、毎日朝早くから行きたいような場所になればいいのにと思いました。

それから私は頭を切り替えて、どうしたら仕事が楽しくなるのか考えました。自分が楽しい仕事、楽しいタイヤ販売の方法、興味のある仕事、興味がわく新しいタイヤ販売の方法をいつも考える様にしていました。

退職者を予想して最初から大量に新人を採用する、全国展開をしている衣料販売店や家電量販店、居酒屋チェーンがあるそうです。

新人スタッフが仕事がつらいと思うのは、それが何の為なのか理解もせずにタイヤの商品知識(セールストーク)を暗記したり、それが、お客様にとってどのような役に立つのか解らずに働くからです。

まず最初にお客様の安全と安心の為に、新しいタイヤを提案するという基本が抜けている事が多く、新人教育の順番を間違えているのです。

例えば掃除にしても同じです、掃除は普通、始業時間の前に行います。

でも、当然の様に「整理整頓だ」、「綺麗に掃除をしよう。」ではダメです。なぜ掃除をするのか、しっかりと説明する事を忘れていると、「始業時間前なので、早出手当はありますか?」「残業と同じ扱いですか?」という新人スタッフの質問となります。

しかし、掃除をする理由が解れば自分から進んで掃除をします。まずは自分の机から、自分の机の掃除は自分の頭の中を整理することです。

ブラック企業と日本でいちばん大切にしたい会社の書籍

次は自分の部署の掃除、ディスプレータイヤと手書きPOPのチェック、お店全体、お客様の駐車場の掃除。

掃除はお店の前の歩道まで、お客様の笑顔が見たいから、お客様に喜んでいただきたいから。

掃除は自分の心を磨く為に行うのです。

社員が毎日朝早くから自主的に掃除を行い、まるで会社が公園の中にあるような企業、長野の伊那食品を私は訪問したことがあります。

「ブラック企業」と「日本でいちばん大切にしたい企業」では、まったく同じ掃除でも新人教育の基本を理解し実践しているので新人スタッフの心構えが違うのです。

2015年6月23日



 


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