企業経営者と社員研修責任者の皆様へ

望月義博が、カーショップ、カーディーラーの皆様に
本当にお役に立てる研修について考え発信しています。

第51回 リーダーシップについて考える
「その1 リーダーというポジションは人を成長させるか」

今回より、リーダーシップについて考えてみようと思う。

でも、そもそも「リーダーシップとは何か」というテーマで始めるのではなく、その周辺や、関連する事柄からいろいろと考えてリーダーシップの本質に迫りたい。

この方法はリーダーシップ理論を解説するよりも具体的で理解しやすく、より深く考察することが出来るのではないかと思う。

まず最初に考えたいことは、

「リーダーというポジションは人を成長させるか」

というテーマである。

「え、あいつが部長に、まさか。」
「あいつが課長になった、本当か。」

良く耳にする言葉である。推薦した上司は、

「彼はまだ若いが、この職務、職責を果たすことで、
 ビジネスマンとして成長するだろ。
 大丈夫だ、ポジションは人を成長させる。
 暖かく見守り、彼を支えてやってほしい。」

と依頼する。

上司も現状では能力不足な事が分かっているのだ。周りのスタッフや、年上で部下となった人達は、

「冗談じゃない。オーナーの息子なら仕方がないと思ってあきらめるが、
 派閥の抜擢人事なら、お手並み拝見だ。」

と心の中で考える。そして、その後は抜擢された本人の資質で大きく変わってくる。

抜擢されたことを意識し、リーダーとして自覚するタイプは、その本人を観ているとわかる。自分に何が求められているのか常に考えている。まだ若く、経験も浅いことを自覚している。

職責、職務に関する勉強はもちろんであるが、職場のリーダーとして、いかにあるべきか考えている。このタイプはいつの間にか周りの見る目が変わってくる。

「あいつ、あんがいやるじゃないか。
 最近リーダーらしくなってきたぞ。」

という言葉が聞こえてくるようになるのだ。成長していることを周りの人々が認めるようになる。

反対にリーダーとして自覚が出来ないタイプは、部下にまず威張る、横柄な態度をとる。そして一番多いのが取引先に対する上から目線の発言だ。

国会で新任の大臣が失言をするのと同じであり、リーダーになると偉くなったと勘違いする人である。このタイプは名刺を必要以上にバラまくという特徴がある。

こういう人事には任命責任を問いたくなるが、

「驕れる者は久しからず、ただ春の夜の夢の如し。」

である。

リーダーというポジションを自覚すると自分の健康に注意をする様になる。

能力があり、部下からも慕われていたリーダーが、病気になって、惜しまれながら退職する事例は良くある。病気にならなくても、体調が良くない日はビジネスの決断に影響が出ることを知っているからだ。

Jリーグのサッカー選手が夜の会食では、お酒を飲まない、パーティーが最高に盛り上がっている時でも、自分で決めた時間には帰る。自分で決めた明日のトレーニングの為に、自分で決めた時間に寝る。そんな話を、何かの本で読んだ。

結論はその本人がリーダーとしての資質を持っているかどうかである。

歴史作家として有名な塩野七生さんは、著書「ローマ人の物語」の中で、リーダーとしての資質は、

塩野七生著 ローマ人の物語 43巻
  1. 知力
  2. 説得力
  3. 肉体的耐久力
  4. 持続する意志
  5. 自己制御

この5項目だと言っている。

そして私はこの中で、肉体的耐久力と自己制御はリーダーとしての基礎であると考えている。

喫煙、飲酒、体重のコントロールは自己制御が出来るリーダーであることを、周りのスタッフや部下に認識させる事が出来る。そして、それは部下やスタッフからの信頼を得るベースとなるのだ。

ドラッカーは、

「リーダーに大切なものはポジションではなくて責任である」

と言っている。

ポジションなど無くても責任は持ちたいものである。

「どの様な結果に終わろうと責任はすべて私が取る」

この言葉をいつも胸に置いておきたい。

2016年1月6日



 


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