企業経営者と社員研修責任者の皆様へ

望月義博が、カーショップ、カーディーラーの皆様に
本当にお役に立てる研修について考え発信しています。

第60回 リーダーシップについて考える
「その10 責任の取らせ方と責任の取り方」

今回は仕事で失敗し、会社に損害を発生させた部下に責任の取らせ方とリーダー自身の責任の取り方を考えてみたいと思います。

部下が仕事で失敗し、会社に損害を発生させたら責任を取らせます。そして、それがいかなる理由によるものであれ、リーダにも責任があります。

日本では古来から責任を取らせる方法と、責任を取る方法は死ぬことでした。切腹を命じる。一死をもって謝罪する。これが責任を取らせる、責任を取る正しい方法だとされてきました。

そして、今でもこの考え方は企業に残っているようです。

仕事で失敗した部下は法に触れる犯罪を犯した訳でもないのに、リーダーは取引先などへの体面を気にして、すぐに担当者の変更をする。全く関係のない部署に異動させる。降格、左遷を命じる事などです。

これが本当に責任を取らせる方法でしょうか。全く関係のない部署に異動になったその部下は、汚名をそそごうとやる気を出すでしょうか。

いいえ、窓際で勤務時間が早く過ぎていくことを願っているだけの社員になってしまう事でしょう。

この様な責任の取らせ方が、失敗を恐れ、新しい仕事に挑戦しようとする部下の成長を阻害するのです。

責任を取らせる一番良い方法は、その部署のままで、発生させてしまった損害の2倍の利益を出すように、失った売り上げの2倍の売り上げを新規開拓で取ってくるように、皆の前でその部下に命じることです。

これなら本人も納得して頑張り、汚名をそそごうとすることでしょう。

ポイントは自分の失敗で会社に損害を発生させ、意気消沈している部下にいかにやる気を出させるかなのです。

もちろんリーダーも責任を取らなければなりません。

まず最初にすべきことは、その部下が、なぜ失敗したのか原因の究明です。

その業務に関するリーダーの説明の仕方、作業手順に問題はなかったのか、検討しなければなりません。そして、この部下が二度と同じ様な失敗をしない様に指導、育成する責任があるのです。

仕事で失敗し、会社に損害を与えた部下に、今までの仕事とは全く関係のない部署へ移動させ、「責任は取らせた。」と関係者に説明し、これだけで、リーダーの監督責任が果たせたと思っていると、また同じような失敗をして会社に損害を発生させる部下が出てくるのです。


2016年5月24日



 


 ■当事務所及び研修に関するお問い合わせ先

  090-8943-6751
   または


 

PAGE TOP