企業経営者と社員研修責任者の皆様へ

望月義博が、カーショップ、カーディーラーの皆様に
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第66回 「帰郷」を読んで

今回は浅田次郎氏の著書「帰郷」を読んだので、思い出した事を書いてみました。

私の亡くなった母は、敗戦で満州から引き揚げて来る時、大変だったらしい。

食事の有り難さ、食物を大切にする事をいつも話していて、「もったいない」という言葉をよく使った。

私はまだ子供でよく解らなかったので、ふんふんと聞いていたがほとんど無視していた。

今になるともっとしっかり話を聞いてあげればよかったと反省している。

父の従兄からは観光ホテルに勤務しているので、一度遊びに来るようにと、会うたびに言われていたが、その人の事を良く知らなかったし、又その人は、ちょっと近寄りがたい雰囲気があったので遊びに行かなかった。

そして、私は父の代理としてその人の葬儀に参列した時に驚いた。

その人の葬儀に参列すると、友人の代表が弔辞を読み、その中で故人の略歴を紹介した。

「彼は商業高校から商科大学へと進み、卒業後、
 大手製紙会社へ入社するも招集を受け、
 関東軍主計少尉として満州へ赴任、そして敗戦。
 シベリア抑留、長い抑留生活の後に最後の復員兵として帰郷した。
 その後、温泉ホテルに勤務し、最終的には総支配人として活躍、
 その職責を全うし定年退職、余生は菩提寺の世話人をしていた。
 彼の人生は波乱万丈だったけれど、きっと満足していたと思う。」

この話を聞いて私は反省した。

私はこの人と、じっくり話をしていれば、もっと人生で大切な事を教えてもらえたのではないのか、と思った。

人を外見や印象だけで判断せずに、この人に合っていればリーダーとしてのいろいろな経験や豊富な知識に触れられ、リーダーとしての考え方を聞けたのかもしれない。そう思うと非常に後悔した。

だから、リーダーの皆さんは若いスタッフに話してほしい。

たまには、スマホを置いて、TVを消して、おじいさんやおばあさんの昔話を聞いてみよう。皆一人ひとり、人生のドラマを持っている、その話は、君たちが生きてゆく上で、きっと良いヒントになるだろう。


2016年8月22日



 


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