企業経営者と社員研修責任者の皆様へ

望月義博が、カーショップ、カーディーラーの皆様に
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第70回 渋柿とトンガリ人材

今回は秋の果物である渋柿と「トンガリ人材」について考えてみました。

柿には甘柿と渋柿があります。甘柿は皮をむいてそのまま食べますが、渋柿は渋を抜かないと食べられません。

渋を抜く方法は、40度くらいのお湯に24時間程漬けて抜く方法と、柿のへたのところに焼酎を付けてから1週間程度ビニール袋に入れて抜く方法があります。

渋柿は渋を抜くと甘柿よりはるかに糖度が高く、非常に美味しいので、渋柿の方が好きだという人がたくさんいます。

企業にも渋を持っている様な人材、いわゆる「トンガリ人材」がいて、手を焼いているリーダーの皆様もいることでしょう。そんな人材でも渋を抜くと高い能力を発揮する場合があります。

「トンガリ人材」の特徴は、

1、納得しないと仕事をしない。
2、チームワークよりプロとしての成果にこだわる。
3、自己主張が強すぎる。

などがあります。この様な「トンガリ人材」に対してリーダーは、

「子供じゃないんだから分別を持て。もっと大人になれ。」

等と叱り、

「あいつは協調性がなく、使いにくいダメな部下だ。」

という評価をしてしまいますが、渋を抜くと素晴らしい能力を持った人材に生まれ変わるのです。

「トンガリ人材」の渋を抜く方法は、じっくりと個人面談をし、プラスの面は認めてやりましょう。そして、その部分を伸ばすように責任を持たせるのです。でも、マイナスの面が見えることも説明し、納得させるのです。

企業は一人で仕事をするのではなく、仲間がいることを理解させましょう。この渋抜きには時間が掛かる場合もありますが成功すると、

1、縦割り組織の弊害が少なくなります。
2、職場のメンバーが明るくなり、チームワークが強くなります。


私がリーダーをしていた時に、社内マニュアルに非常に詳しいスタッフがいました。

職場で話し合い、新しい企画を実施しようとすると、古いマニュアルを持ち出して反対するのです。マニュアルが古く、現状に合わないことを説明しても、それではマニュアルの変更が先だと主張するのです。

もちろんそれは正論ですが、他のスタッフから、

「あいつはいつも会議で、いい企画がまとまりそうになると水を差す。
 全くやる気がなくなる。」

との声が聞こえてきたので、これはこのままではよくないと思い、私はそのスタッフと面談し、全マニュアルの点検担当として、改訂が必要な部分をリストアップさせました。

それからは、マニュアルのことは彼に任せておけば安心だ、という雰囲気が職場に生まれたのです。

トンガリ人材の渋抜きには時間が掛かる場合もありますが、渋が抜けると非常に大きな能力を発揮します。

リーダーの皆さん、「あいつはダメな部下だ」と烙印を押す前に渋抜きをしましょう。渋抜きはリーダーの職務なのです。


2016年10月20日



 


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