企業経営者と社員研修責任者の皆様へ

望月義博が、カーショップ、カーディーラーの皆様に
本当にお役に立てる研修について考え発信しています。

第74回 リーダーの驕り

今回はリーダーの驕りについて考えてみました。

居酒屋で知人と飲んでいると、隣のグループから大きな声が聞こえてきました。年配のリーダーと思しき人が若い人(たぶん部下と思われる人)に説教していたのです。

その声が大きくて、聞こえてしまったのですが、話している言葉が酷く、聞くに堪えません。説教をしているリーダーは、少し酔っている様でしたが、威張っていてリーダーという肩書があるので、自分は偉くなったと勘違いをしているようでした。

私も勘違いをしていた時がありました。

その時、業績は順調に伸びていました。新しい企画も次々に成功していました。経費予算も申請通り承認されていました。

上司の評価が高く、同僚よりも昇給していると思っていました。身体も健康で、いつも体調が良かったのです。

この時、私は天狗になっていました。そして、部下には厳しく対応していたのです。

部下には自分と同じような仕事の量と仕事の質を求めていました。仕事が出来ない部下には、厳しい言葉で叱責しました。

今考えれば、そこまで言わなくてもと思うような言葉を使っていたと思います。

自分では、「部下を励ましている。これで発奮して頑張ってほしい」と思っていました。

会議などで話すときは、意識して英単語を交えて話をしていました。カッコイイ話し方だと思っていたのです。また部下たちには、この程度の英単語は覚えろという気持ちでした。

取引先との交渉でも相手の企業規模や取引量で、差別をしていました。

そんな私の態度は尊大で、ひんしゅくを買っていたことだろうと思いますが、私はそのことに気付かなかったのです。そして、バブルがはじけました。

人はその絶頂期に立つと、驕り高ぶることがあります。でもそんな自分に気付かないのです。

「実るほど頭を垂れる稲穂かな」という諺は知っていましたが、私は逆に胸をそらせ、腹を突き出していたのです。

そして次に来たのは「驕る平家は久しからず」でした。

部下からの真剣なサポートを受けられず、取引先からの信頼が無くなっときに気付くのです。

「ああ、私は驕り高ぶっていた」と。

でもその時はもう遅いのです。そして、私には信頼を回復する為に、長い時間が必要でした。

世の中には、景気の動向があります。

他社との競争があります。

社内の人事異動があります。

社内にはライバルがいます。

世の中は、すぐに変化するのです。

自分の絶頂期なんて永遠には続きません。長い人生の中のほんの一瞬です。

年を重ねると、私を叱ってくれる先輩もいなくなりました。

結局、自分の驕り高ぶりは自分で気付くしか方法がないのです。

リーダーの皆さん。調子の良い時ほど自分の話し方(言葉)や行動には、細心の注意をしましょう。私の様に驕り高ぶらない為に。


2016年12月19日



 


 ■当事務所及び研修に関するお問い合わせ先

  090-8943-6751
   または


 

PAGE TOP