企業経営者と社員研修責任者の皆様へ

望月義博が、カーショップ、カーディーラーの皆様に
本当にお役に立てる研修について考え発信しています。

第97回 さらば モーレツ

「さらばモーレツ」という日経新聞の見出しが目に飛び込んできた。

日本電産・永守社長の記事だったので、じっくりと読んだ。

永守社長の講演会に行ったり、著書「人を動かす人になれ!」等を読んだことがある。

24時間戦ったビジネス戦士の生き残りだと自称している私は、永守社長が、どのように考え方を変えたのか非常に興味があった。

「一番以外はビリ」

「元旦以外、364日働く」

「他の人が8時間なら16時間働いて成功して見せる」

このモーレツ主義が、

「定時退社して語学を学んでもらった方がはるかに競争力が高まる」

に激変したのである。

当時、「少人数にすれば精鋭になる」という言葉があった。本来5名でやるべき仕事を4名で、いや3名でやらせるのだ。当然できない。

納期があるので残業になる。しかし、リーダーは人件費を削減する為にむちゃくちゃを言っているのではない。

ただ残業をするのではなく、仕事の改善をしてほしい。何とか工夫をして、残業をしないで納期に間に合わせる様にアイデアを出してほしいと思っているのだ。

そして、社員は失敗を重ねながらも改善をして、精鋭になっていくのだという考え方であるが、そう簡単にはうまく行かないので、残業、残業、徹夜、徹夜になってしまう。

身心を壊す社員もいたが、その頃はまだ精神主義、根性論が幅を利かせていた。

同じ様な事は工場や販売の現場にもあった。

「工場の稼働率を上げろ。
 100%の稼働率を維持し、生産コストを下げるのだ」

夜も寝ないで働く、三交代勤務、

「工場の機械を止めるな。大量生産する事は良い事なのだ。」

作業する社員も解っているので頑張るが、やはり辛い。夜は人が眠る時間なのだ。そして、人員不足になると東南アジアからの実習生という名前の人達が増えた。

「完成した商品は倉庫に入れておくと保管料が掛かる。
 早く、全量売り切れ。」

営業部隊に必達のノルマが掛かる。走り廻る営業マン、強引な押し付け販売、値引き競争。こんなサイクルが永遠に続くのだと思っていた。でも合言葉は「お客様の為に」だ。

最近マスコミに登場する、ユニクロ、電通、クロネコヤマト等の社員も限界は感じていたと思う。

これからは本当にお客様の為になるものが生き残れるだろう。

そのサービスは押し付けではなく、本当にお客様が必要な物なのか。高機能という言葉で、不要な機能が付いてはいないか。新製品は従来品と比べてどこが違うのか。廉価商品の耐久性はどうなのだろうか。

そして一番のポイントは、「社員の為に」が抜けている企業が多かったのだ。

長時間労働は楽しくない、社員が楽しい会社、社員が楽しいから、お客様にも楽しくなってもらおうと思うのだ。そのことに、やっと気付いたような気がする。

生き残るものは強いからではない。変化に対応できたからだ。

ダーウインの進化論は企業にも当てはまる。


2017年12月20日



 


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