企業経営者と社員研修責任者の皆様へ

望月義博が、カーショップ、カーディーラーの皆様に
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第106回 部下を守る事

女性記者が担当する官庁のトップから、セクハラを受けて上司に相談したが取り上げてくれなかったので、週刊誌にその情報を提供し、セクハラ問題が公けになった。

このニュースが毎日のように流れているが、今回はこの女性記者の上司の行動について考えてみたい。

上司は本人及び会社への二次被害を恐れたと言っているらしい。相手は圧倒的な権力を持っている官庁のトップだ。

抗議をしたら、本人や会社へ跳ね帰ってくる被害は計り知れない。出入り禁止どころではないだろう。

相手は優越的な地位を利用して、女性記者や所属する企業が抗議などをしないことを見越しているのだ。それでしかたなく沈黙した。

上司としては部下が更にセクハラを受けることが予想されるので、我慢させるか、担当を変更させるか、その程度しか対応する方法がない。その女性記者の悔しさは想像に難くない。

でもこれでは部下を守れない。

一般の企業でもセクハラやパワハラはある。特に優越的な地位にある企業と取引をする場合の担当者は、大変な状況に陥る場合がある。

取引の縮小や取引の中止を暗にチラつかせてのセクハラやパワハラは我慢が出来ない。

販売不振の場合は期末に返品や値引きの要求がある。イベントではイベント協賛金の要求、イベント期間中スタッフの派遣要請。相手は断らないだろうと予想してのパワハラなのだ。

では部下から、この様なパワハラやセクハラがあると報告を受けた上司は、どうすれば良いのだろうか。

理想は、その様な優越的な地位を利用する取引先とは取引をしない事が一番いいが、それは簡単には出来ない。

新規に取引先を開拓し、取引量を小口化、分散する。しかし、これは経費が増加するという欠点がある。ではどのような方法を採ることが上司として一番良いのだろうか。

まずは絶対に上司一人、あるいは所属企業一社で抗議しない事である。

相手は優越的地位にある、取引条件の見直しを要求され、取引の縮小か、取引停止になる事が予想されるのである。

ではどうするか。

同業他社、同じ様に取引をしている他社と相談する事である。

他社も同じ様に被害を受けているはずである。共同で抗議し、改善を依頼するのである。

「泣き寝入り」という言葉がある。

この言葉を部下に言わせない様にしなければ、部下を守る事が出来ない。

この言葉を使ったら、部下は絶望して転職を考えるか、やる気のない社員になってしまうだろう。


2018年5月8日



 


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