企業経営者と社員研修責任者の皆様へ

望月義博が、カーショップ、カーディーラーの皆様に
本当にお役に立てる研修について考え発信しています。

第118回 背中で教えることもある

岡田 淳さん が書いた「竜退治の騎士になる方法」という本がある。

ファンタジーな世界を関西弁で、興味を引くように書かれている。

ジェラルドと言う名前の騎士は、主人公に竜を退治する騎士になる為には、どうすれば良いのかという質問に、

「学校のトイレのスリッパを揃えることだ。
 それができれば、次の課題を見つけることができるだろう」

と、教えてくれるが、主人公にとって、それはなかなか難しいことだった。

「いまさら、そんなことを」

というテレがある。誰かに見られて、

「何をしているんねん」

と言われたらどうしよう。恥ずかしい。そんなことを考えると、なかなかできない。

でも勇気を出してやってみると、それを見ていた人達は「ほう~ 」とか、「へえ~」と言うだけで、それ以上は誰も何も言わなかった。

そして、それから周りの人達との関係が、とげとげしさが無くなり、いい感じになった、という話である。

この本の中で騎士のジェラルドが主人公に話す、

「嘘でなければ語れない真実もある」

という言葉は重要なキーワードだ。

私はこの本を新入社員対象のマナー研修のテキストにしようと考えていろいろ検討したが、うまく利用する事が出来なかった。

でも新入社員や、新入社員が配属される部署のリーダーには、この本を読むようにと積極的に薦めた。

マナー研修では教えないマナーもある。



最近、看脚下(かんきゃっか)という言葉を知った。

仏教用語で禅宗のお寺に行くと、この文字をよく見かけるそうである。

これは自分の履物をちゃんとそろえたか、という意味だが、まずは自分の姿勢を正しくしてから何事も始めよう、ということだ。

リーダーはお客様の為にとか、会社の為にとか部下にいろいろな話をする前に、まずは自分がトイレで履いたスリッパを揃えよう。

そして、そこにある皆が使ったトイレのスリッパを揃えよう。

後からトイレのスリッパを使う人の為に。

会議が終わったら、会議室で自分が座った椅子は机の中に押して入れて帰ろう。

部下が座った椅子をそのままにして帰ったら、黙って机の中に入れておこう。

次に会議室を使用する人が気持ちよく使える様に。

オフィスにゴミが落ちていたら、部下に「ゴミを拾え。」「掃除をしろ。」というのではなく、黙って自分で拾おう。

リーダーは、部下に言葉ではなく背中で教えることもある。



2018年11月2日



 


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