企業経営者と社員研修責任者の皆様へ

望月義博が、カーショップ、カーディーラーの皆様に
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第119回 大型トラックのタイヤ脱落事故の謎

11月5日付けの朝日新聞によると、大型トラックの左側後輪の脱落事故が増えているそうです。

最近の人手不足により、タイヤの組替脱着作業に不慣れな新人が作業を行い、ナットの閉め忘れによる単純なミスでしょうか。

大型トラックタイヤの組替脱着作業は、タイヤ販売店、カーディーラー、大型自動車の整備工場や、運送会社で社内に整備部門がある場合は整備士やドライバーが行いますが、作業員は事前に空気充填作業の安全講習を受講し、ナットの締め付けは規定値まで、トルクレンチを使用して締める様に指導を受けているはずです。

そして、脱落するタイヤの位置は車輌の後輪左側が8割強というのだから不可解です。

作業員がタイヤの組替脱着に不慣れであったことによる単純な作業ミスなら、脱落するタイヤの位置はバラバラで車両の後部左側に集中するはずがないと思います。

右折や左折をする時に後輪の左側に力が掛かることが原因だとする説があるようですが、それでは後部右側も同じ様に、右折や左折をする時に力が掛かると思いますが、どうなのでしょうか。

後輪左側といっても、後輪二軸の車輌もあります。どの位置でしょうか。

後輪はダブルタイヤが多いので、外側のタイヤのみが脱落したのでしょうか。

それとも内側から二本一緒に脱落したのでしょうか。

現場のリーダーはタイヤとホイールを車輌に取り付ける時は、ボルトやナットは、インパクトレンチで締め付けても、最後は必ずトルクレンチを使用して、規定値まで締め付けることを指導しているはずです。

でもスタッドレスタイヤの交換時期は短期間に作業が集中するので、慌てていて、インパクトレンチの締め付けのみにしてしまったのでしょうか。

ナットを締め付ける順番は一本のナットを締め付けたら次は、そのナットの対角線上にあるナットを締め付けて、順番にすべてのナットを対角線で締め付けるように指導しているはずですが、作業者はその方法をしなかったので、センターがずれてしまったのでしょうか。


タイヤ組替脱着作業に関係する部署のリーダーの皆様へ

  1. タイヤの組替脱着作業を行う作業者には、必ず事前に空気充填の安全講習を受講させましょう。
  2. タイヤとホイールを車輌に取り付ける場合には、必ず最後にトルクレンチを使用して規定値まで締め付けることを2名で行い作業者同士で確認させましょう。
  3. ドライバーに点検ハンマーを支給しましょう。点検ハンマーを使用して、タイヤ、ホイール、ナットを叩かせ、打音点検と目視点検をさせて、ナットのゆるみがないか等、異常がないか点検をさせましょう。
  4. タイヤの組替脱着が終了し、100キロ程度走行したらドライバーにナットの増し締めと空気圧の点検を義務付けましょう。

これが、タイヤの脱落事故を起こさない為の方法であると思います。



2018年11月26日



 


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