企業経営者と社員研修責任者の皆様へ

望月義博が、カーショップ、カーディーラーの皆様に
本当にお役に立てる研修について考え発信しています。

第137回 学校で学んだことは仕事に役立っていますか

私たちの学校には宿題がありません。中間試験や期末試験も無くなりました。

先生が「服装頭髪の乱れは心の乱れ」と言って、細かいことまで、いちいちうるさかった服装や頭髪の指導が無くなりました。

体育祭は私たち生徒会が競技種目など全てを決めて運営します。

校長先生からのミッションは「生徒全員を楽しませる事」ただこれだけです。

競技種目では本当に悩みました。

体育祭で全員リレーを行いたいと思う生徒は多いのですが、嫌だという生徒もいました。

生徒全員のアンケートを取ると、9対1で圧倒的にやりたい人が多いのです。

今までなら「多数決で決まりました」で終わるのですが、これでは「生徒全員を楽しませる事」になりません。

やりたくない人の意見を聞いてみると、「運動は苦手で走りたくない」「女の子に抜かれるのは恥ずかしい」等でした。

私は運動が得意でしたが、生徒全員が楽しむ為にはどうすれば良いのか考え、何度も何度も話し合いを重ねました。

そして、全員リレーはやらないと決めたのです。

次の問題は「クラス対抗」です。

クラス対抗の競技をすると、あいつのせいで負けたんだと言って、いじめの原因になる事がありました。

また失敗した生徒は責任感を感じ、落ち込んでしまい学校に出て来ないこともありました。

これも生徒全員が楽しむことは出来ないと考え、話し合いを行い、クラス対抗の競技は止めました。

その代わり、クラスを全部バラバラにして「一日限りのチーム」を作り、競い合うことにしたのです。

クラスの中にはいろいろな人がいます。

男の子、女の子、背の高い子、背の低い子、スポーツが得意な子、スポーツが苦手な子、数学が得意な子、数学が苦手な子、声の大きな子、声の小さな子、外国人の子、転校してきた子など。

いろいろな人がいるから、考え方に違いがあるのはあたりまえの事なのです。

だからこそ、話し合いを重ねて、全員が楽しめる様にすべきなのです。

これこそが民主主義だと思い、大人になって会社で働くときも、この「当たり前」の考えを大事にしたいと思っています。

しかし、最近の新聞やTVのニュース見ると、パワハラ、セクハラ、忖度、学校では相変わらず、いじめと、引きこもりです。

なんだか心配になってきます。

そして、物事は多数決でどんどん決まってしまい、少数意見は無視されているように思います。

じっくりと話し合いをしたくても、働き方改革で時間的な制限があり、何度も話し合いを重ねることが出来ないようです。

いつも費用対効果を求められ、目標は必達、利益優先、そして経費の削減、評価は成果主義です。

このままでは大人になった時、私たち生徒が学んだ民主主義は、理想論だと笑われてしまう様な気がするのです。

教えてください、大人の皆さん。

学校で学んだことは会社で役立っていますか。

私は学校で学んだ「当たり前」のことを、ほんの少しでもいいから大人になって、社会で生かしたいのです。

千代田区立麹町中学校長   工藤 勇一 著

学校の「当たり前」をやめた

生徒も教師も変わる!

公立名門中学校長の改革

この本を読み終わって本当にいろいろ考えてみました。

リーダーの皆様にも、ぜひご一読をお薦め致します。


2019年8月21日



 


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