企業経営者と社員研修責任者の皆様へ

望月義博が、カーショップ、カーディーラーの皆様に
本当にお役に立てる研修について考え発信しています。

第138回 シャッター街を歩きながら

この駅の改札口を出ると、すぐに長いアーケード街があります。

子供の頃、ここに来たときは、人の肩がぶつかるくらい、混雑していました。

山間部の集落で生まれた私は、まるでお祭りの様に見え、一緒に来た母の手をしっかりと握りながら「今日はお祭りなの」と聞いた記憶があります。

先日久し振りに、この町のアーケード街を歩きました。

昔の賑わいはなく、日中でもシャッターを下ろしている店がたくさんありました。

この原因は大型のスーパーが出来た事だと思います。

食料品はもちろん、衣料品、家電製品、ほとんどの品物が、このスーパーで買う事が出来ます。そして安いのです。

でも、それだけでしょうか。

小売りの「悪いサイクル」が廻ってしまったような気がするのです。

「悪いサイクル」は安売りのバーゲンチラシが出ると、商品が売れないのは販売価格が高いせいだと考え、バーゲンチラシに対抗して販売価格を下げ、売り上げを維持しようとします。

販売価格を下げると利益率が下がります。でも今まで以上に販売量は伸びません。

利益額が減るのです。そして仕方なく経費を削減します。

削減する経費は、一番簡単な社員の教育費からです。

社員の教育費を減らすと、接客対応力が低下します。

接客対応力が低下すると、売り上げが下がります。

売上が下がると、利益も下がるので、また経費を減らします。

いろいろな経費を削減しますが、最後は人件費を減らします。

給与はアップさせる事が出来ません。

逆に給与を削減する事になります。

社員の勤務時間は長くなり、休暇も取りにくくなります。

後継者の育成が出来ません。

残ってほしい社員がやめて、やめてほしい社員は残ります。

社員が減ると接客対応力が低下します。

接客対応力が低下すると売り上げも下がります。

売上が下がると利益も下がります。

商品の在庫は減らします。

新商品は増やせません、ショール―ムの改装も出来ません。

どんどん、どんどん、この「悪いサイクル」は廻り続け、最後は毎日朝からシャッターを下ろすことになります。

では「良いサイクル」を廻す為にはどのようにすれば良いのでしょうか。

競争するポイントは販売価格ではありません。

接客対応力です。

とことんお客様の要望に沿いましょう。

手書きのPOPを作り、お客様に手書きのダイレクトメールを発送しましょう。

販売価格は下げないので利益率は維持できます。

最初に利益を投資するのは店舗の改装、商品の品数や在庫量を増やすことではなく、接客対応力を高めるために社員の教育費として投資しましょう。

社員が笑顔で、社員が楽しいから、お客様にも楽しんでもらおうと思うのです。

それが「おもてなし」だと思います。

お客様が楽しいと商品が売れます。

お客様は友達を連れてまた来てくれます。

すると販売は伸びて利益が増えてくるのです。

増えた利益はまた投資をする事が出来ます。

この様に「良いサイクル」がどんどん廻っていくのです。

リーダーの皆さん。社員と一緒に「良いサイクル」を廻しましょう。

今回はシャッター街になってしまったアーケード街を歩きながらいろいろ考えていました。


2019年9月5日



 


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