企業経営者と社員研修責任者の皆様へ

望月義博が、カーショップ、カーディーラーの皆様に
本当にお役に立てる研修について考え発信しています。

第139回 組織の中で生きる

入社同期の8名の社員がいた。

新入社員研修が終わると、それぞれ各部署に配属され、それからは各自の才覚で組織の中で生きていった。

加藤(清)は、物流や財務の仕事が好きで頑張っていたが、どうしても追い越せない優秀な男が一人いた。

でも、二人で手を組んでやっていけば、いい仕事が出来ると思っていた。

ある日、突然営業職に転属となった、地方の拠点長を命じられたが、営業を基礎から学び、そして実績を上げ、営業でトップの拠点長と言われるようになった。

糟谷は、営業でトップクラスだったが、うつ病になった。

目標を達成することに、余りにもこだわりすぎたのだ。

拠点長として、目標を達成できない自分が許せなかったのかもしれない。

脇坂は、不倫やセクハラなど女性問題で何回もトラブルを起こしたが、市場調査や販売企画には能力があり実績を上げて、拠点長になった。

片桐は、優しくて出世欲のない男だった。

管理職になって重い責任を負うよりも、気楽に生きたいと思っていたが、ある日、目標を見つけた。

それは二代目を育成する事、一人前にすることだった。

社員教育の責任者として働いていたが、でもそこには同族企業の厚い壁があった。

加藤(嘉)は、機密情報をライバル企業に売り渡していた。

それが原因で会社は大きな損失を出した。

お金も欲しかったが、家族を脅迫されていたのだ。

同期の仲間の中には加藤の行動に不信を持っていた者もいたが、深く追求をしようとはしなかった。

同期の仲間だから、信じたいという思いがあった。

それを感じた彼は、そのライバル企業に転職し拠点長となった。

平野は、出世したくて出世したくて、たまらない男だった。

営業の成績はそれほどでもなかったが、年功序列の配置を望んでいた。

同期が管理職になっても、自分はいつまでも平社員なので、すねていたが、顔だけは笑顔だった。

自分の得意分野がなく、それを作ろうと努力をしていなかった。

人事部はその事を問題にしていた。

福島は、営業のトップクラスにいたが一番にはなれない男だった。

しかし、要領が良くて、学校の先輩などを頼り、強い派閥に加わっていた、そして引き上げられて拠点長となった。

石田は、物流や財務にはとびぬけた才能があった。

四半期決算や半期決算にも才能を発揮したが、本当は決算業務などには余り興味がなかった。

彼は拠点長になっても、その拠点だけではなく、会社全体を考え、10年後のあるべき姿を模索し、会社の長期プランを立て実践しようとしていた。

しかし彼はその性格から、優しさを表現する事が苦手だった。

一番は口が悪いことだ。

だから上司や周りにいる同期の仲間からも誤解されることが多かった。

今村 翔吾 著  「八本目の槍」を読み終わって。

羽柴家の小姓から大名に出世した賤ケ岳の七本槍と、石田三成を含めた八人が組織の中で悩み苦しみながら生きていたことを、現代の企業の中で生きるビジネスマンに置き換えて書いてみました。

組織の中で生きることは辛く、悲しいことが多いのです。

一人で泣くこともあったでしょう。

大声で心から笑うことなど無かったのかもしれません。

でも皆、一生懸命に生き、そして死んでいったのです。

私に似た人物がいました。

私と同じような事で悩み、苦しみながら組織の中で生きていました。

仕事の評価が公平でないことを怒り、同僚の昇進に嫉妬して、時にはお酒と女性の匂い、そしてカラオケでストレスを解消し、泣いて笑って生きてきたのです。

組織の中で生きることは、それに耐えて生き抜き、更にリーダーとして自分の後を託す人材を育てなければならないのです。

あなたに似た人物はいましたか。


2019年9月20日



 


 ■当事務所及び研修に関するお問い合わせ先

  090-8943-6751
   または


 

PAGE TOP