企業経営者と社員研修責任者の皆様へ

望月義博が、カーショップ、カーディーラーの皆様に
本当にお役に立てる研修について考え発信しています。

第144回 検索機能を使う前に

私はそろばんが苦手でした。

だから営業事務の仕事で目標の達成率や対前年比を計算するのは大変でした。

普及品の小型電卓が発売された時、当時は高額でしたが無理をしてすぐに買いました。

電卓は使いだすと便利で、どこにでも持ち歩き、簡単な足し算や引き算をする時にも使っていました。

そして、気が付くと簡単な暗算さえ全く出来なくなっていました。

市販用のワープロが発売され、当時は高額で私の一ヶ月分の給与と同じ程度でしたが、反対する妻を押し切って購入しました。

発売当時のワープロはモニター画面にたった一行しか表示出来ませんでしたが、若い頃から私は字が下手で稟議書や報告書を何度も書き直していたので、ワープロは便利でした。

書類を書き終わってから読み返し、誤字や脱字を見つけたり、文章の表現を変えたり、文章の順序や、表現する言葉を変えたりすることが簡単で、文章を書くことが本当に楽しくなりました。

私はペン習字を直ぐに止めました。

いつでも綺麗な文字で書けるワープロは楽しく、ビジネス文書以外でもワープロを使いました。

変換すれば漢字は直ぐに見つかるので、国語辞典は不要になりました。

でも新入社員教育でホワイトボードに要点を書いてる時、漢字が書けなくて恥ずかしい思いをしたことがあります。

漢字が書けなくなってしまったので、事前にレジメを作成し配布していました。

また、今でも手書き日記の漢字が書けない時は、誰にも見せるものではないので、書けない漢字はカタカナで書いています。

最近はパソコンやスマホの検索機能を頻繁に活用しています。

もうあの分厚くて何冊もある百科事典はいりません。

言葉だけではなくて、新しい事柄や事件、人物まで本当に何でも検索すると出てきます。

もしかしたらこれは虚偽の情報かもしれないと疑うこともありますが、それが、事実か虚偽か判断が難しいのです。

出てくる答えはたくさんあり、その中から自分に都合の良い答えを探している時もあります。

そんな時、

「人は自分の見たいものしか見ない」

という言葉を思い出します。

近頃、少しづつ自分で考えることを止めてしまい、パソコンやスマホの検索機能に頼っていることを感じます。

検索をする前に、ちょと考えてみましょう。

この事を自分はどう思うか、自分はどの様に考えるか。

筋肉と同じ様に使わないと失われるものがあります。

私は既に暗算の能力を失いました。

漢字を書く能力も失いつつあります。

だから、最後に残っている、自分で物事を考え、自分で判断する能力だけは失いたくないのです。


2019年12月5日



 


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