企業経営者と社員研修責任者の皆様へ

望月義博が、カーショップ、カーディーラーの皆様に
本当にお役に立てる研修について考え発信しています。

第146回 現場の社員の思い

今年も12月になりました。

12月の風物詩としては忠臣蔵があります。

最近見た映画「決算! 忠臣蔵」は討ち入りの場面がなく、城明け渡しから討ち入りまでの経済面を中心に作成されていました。

勘定方・矢頭長助を演じた岡村隆史さんの演技が光っていました。

大石内蔵助を演じた堤真一さんは、重要な情報が部下から報告されず悩むシーンもあり、藩士をまとめ、ワンチームを作って行くリーダーを上手に演じていました。

忠臣蔵は倒産した企業の社員達の物語ではありません。

赤穂藩浅野家は当主が死亡し、後継者がいないので廃業したのです。

だから、藩士には給与はもちろん退職金も支給されました。

債務超過で倒産した企業の社員とは違うのです。

また討ち入りに参加した赤穂藩士の身分は、下級藩士が多かったのです。

つまり現場の社員が大勢参加したのです。

彼らは何を考え、何を思っていたのでしょうか。

大石内蔵助から特別な恩情を受けていたわけではなく、武士としての一分を立てたかったからだと思います。


山本博文 著 「忠臣蔵の決算書」

この本を読みながら、山一証券でその日の前日まで、営業の現場に出て一生懸命に働き、高齢のお客様に、山一證券の株なら安心だからと言って、自社の株を販売した営業マンの話を思い出しました。

その日、彼は何を思ったことでしょう。

似たような思いを抱えた社員は大勢いたと思います。

又、企業の業績が芳しくない販売拠点の責任者が、個人の評価ばかり気にしてバラバラな現場の社員を苦労してまとめ、チームとして拠点全体の業績を上げ始めたその時に、突然リストラで拠点閉鎖・全員転勤を命ぜられた話などがあります。

そして、現地採用の多くの社員は地方への転勤が出来ず、止むを得ず退職した社員もいました。

その時彼らは何を感じたのでしょうか。

茫然自失、そして悔しい思いで心が張り裂けそうになった事でしょう。

働きたくても次の職場が見つからない人がいました。

フリーターになった人がいました。

うつ病を発症した人がいました。

どの社員にも父や母がいて、妻や子があり、普通の家庭があり、普通の暮しがあったのです。

この様にいろいろ考えると、討ち入りをした赤穂藩の武士たちは人生で理不尽な目にあいながらも、武士の一分を立てる事が出来たのだから、切腹になっても幸せだったんだと思います。

ではリストラになった現場の社員達はどうすればいいのでしょうか。

どうすれば武士の一分が立てられるのでしょうか。

それは経営陣を批判、弾劾する事ではなく、生きて、次の職場で今まで以上の成果を上げる事でしょう。

それが現代の武士の一分の立て方だと思います。


2019年12月26日



 


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