企業経営者と社員研修責任者の皆様へ

望月義博が、カーショップ、カーディーラーの皆様に
本当にお役に立てる研修について考え発信しています。

第149回 頭では解っていても・・・・・・

講師から聞いた話は、頭の中ではよく理解していました。

でも身体が動かなかったのです。

感動や恐怖で身体がこわばったのではありません。

これは、私が若いころ受講した講習会の冒頭で起こった衝撃的な話です。

講習の内容や講師の名前も忘れてしまいましたが、この事だけはしっかりと覚えています。

講師が話し始めました。

「皆さん講習を始める前に少しリラックスをしましょう。
 リラックスした雰囲気で講習を受けて頂きたいのです。
 それでは、最初に「じゃんけんゲーム」をしましょう。
 じゃんけんは誰でも知っていると思いますが、
 今からやる「じゃんけんゲーム」は少し違います。
 私が大きな声で、じゃんけんグーと言ったら、
 皆さんはチョキを出して負けてほしいのです。
 後出しじゃんけんで、負けるが勝ちのゲームですよ。
 簡単でしょ。
 それでは始めますよ。
 じゃんけん パー」

私は負ける為に、グーを出そうとしました。

でも自分の手を見みるとチョキを出していたのです。

講師が言いました。

「皆さん私の話を聞いていましたか。
 負けるが勝ちのゲームですよ。」

私は衝撃を受けました。

競争に勝つこと、ただそれだけを意識して生きて来た私にとって、簡単に負けることはできません。

無意識に身体が反応してしまったのです。

子供の頃から、スポーツや勉強、何でも順位があり、勝つことを求められていたので、その潜在的な意識が抜けないのです。

このゲームで私は頭で解っていても、行動できないことがある事を知りました。

最近の働き方改革についても、いろんな声が聞こえてきます。

「残業をやめよう。
 勤務時間内に仕事が終わるように効率を上げよう。」

よく解っているのです。

でも気付くと、いつも残業をしている自分がいました。

居酒屋で中高年のビジネスマンが話しているのが聞こえてきました。

「スタッフが不足しているのに、
 どうしたら残業をせずに仕事が出来て、
 業績を上げることが出来るのか教えてほしいよ。」

「休暇を取っている社員がいて、
 打合せたことが全員に徹底できず困っているよ。」

そうです。

いろいろな問題が発生しています。

効率を上げたいのに、なぜ障がい者を採用するのでしょうか。

なぜ若い女性を管理職に登用するのでしょうか。

新人に対する教育的指導がなぜパワハラになるのでしょうか。

頭ではよく解っていても、実際に行動ができない。

まだまだ古い考えにこだわっていて、
新しい行動が出来ないようですが、
まずは、やってみましょう。

明日、会社に出社すると、育児休暇を申請する男性のスタッフがいるかもしれません。

若い頃には考えられなかった事が新しいルールとなったのです。

負けるが勝ちなのです。


2020年2月19日



 


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